スコットランド、再び最果ての島を目指して ユーイスト諸島(2002年6
月15日〜24日)
この旅行に行ったのは、ワールドカップ日本大会で日本が予選を通過し大騒ぎになっていた頃です。
今改めて整理をしていると、もうすぐドイツ大会との声が聞こえてきますので、もう4年も経ってしまいました。
日本も、今いる香港も大きな変化があったと思います。でもきっとこの島は何も変わらずにあると思います。
ということで、こちらも旅行の参考にでもして頂ければ幸いです。
6月15日
朝6時半に会社を出る。タクシーに乗って7時前には自宅に帰還。
眠りに落ちそうになりながらも、何とか成田空港に向けて出発。英国航空に乗り込む。
ちょうど今日はワールドカップでイングランドが決勝トーナメントの第1戦の日。
機長より結果については連絡あり次第お伝えするとのこと。機内のテレビも一つがワールドカップの最新の試合を放映していた。
イングランド勝利の連絡が入ると歓声が上がっていたが、睡眠不足で眠りの中へ。
次の食事の匂いで目が覚める。既にロンドンまであと3時間程の所まで来ていた。
今回はアウターへヘブリディーズ諸島(Outer Hebridies)のユーイスト島(Uist)を目的地にした。
3年前に同じ諸島であるルイス、ハリスを訪れてその自然と人の温かさに振れ、近くの島にも来てみたかったからである。
ヒースロー空港で飛行機を乗換えて、午後8時過ぎにグラスゴーの空港へ到着。レンタカーを借りて出発。
グラスゴーにほど近いDumbartonの町に到着。時刻は9時、夏至近くであり、まだ夕暮れと言った感じ。
しかしこの町にはホテルはなく、しかたなくさらに北上。が土曜の夜。
このあたりはスコットランドでも一番の観光地であり、なかなか宿が見るからない。
結局ローモンド湖をだいぶ北上したTarbertの先の海沿いの町ArrochatのBBで何とか宿にありつくことが出来た。
時刻は既に11時半だったが、暖かく迎えてくれた。
いつもの通り、特に名前を聞かれるでもなく、部屋の鍵をもらう。
近くのパブでライブをやっているから1時まで開いているわよ、と言われ雨の中早速パブへ。
なかなかの賑わいで席もなかったが、ライブをやっていないラウンジの方へまわりカウンター席に着くことが出来た。
ギネスを一杯。これがやめられないが、さすがに眠い。
一杯だけ飲んで、宿へ帰り、シャワーを浴びてベッドに入った。
6月16日
朝から天気が良くない。雨は霧雨のようになっているが、いまだに霧がかかっている。
部屋の窓からは対岸の滝が見えた。地図で見るとこのロッホは海につながっているようだった。
典型的なスコティッシュブレックファストを頂く。なかなか美味しい。毎度の事だが、この朝食を食べるとなぜかホッとする。
食堂にはパソコン。BBの案内の名刺はPCでプリンター出力したものだった。こんな所にも確実にIT化は進んでいる。
日本の田舎はどうなのだろう。山間の民宿にインターネットはつながっているのだろうか?
西へ向かう
少し早めに出発する。雨は上がったが霧が出ている。ここは3年前にも走った道であるが、霧が出ていると全く感じが違ってくる。
途中、霧が立ちこめたロッホの水面に鏡のように景色が逆さに写っている。何とも幻想的な景色だった。
インベラレイ
(Inveraray)
インベラレイの町に到着。3年前にも立ち寄ったがその時は遅すぎて城が閉まっていた。しかし、今回は早すぎて開いていない。
日曜日のため開くのは午後2時。まだ朝である。ちょっと待てないため、町の中をうろうろしてみることにした。
前世紀の刑務所博物館は開いていたが、あまり見る気もしなかったので、ベルタワーと呼ばれている時報を告げる鐘のある塔へ。
なかなか登るのに苦労したのは運動不足と体重増加のためである。そんな者には車の旅はあまり良くないのだが・・・。
塔の上からはなかなかの景色。ただし曇っていて暗いのが残念である。
城の正面を見ることは出来るので、そこから以前と同じように写真を撮った。
ここから峠道を越えていく。峠を越えて降りたところに湖に浮かぶ古城がある。300MMレンズで見ると島に上陸している人たちがいる。
対岸から船に乗って城を見るツアーがあるようだ。が雨もまた降ってきたので先を急ぐことに。
オバンとフォートウィリアムズへの分岐点に、昔の廃線跡を利用した鉄橋が国道になっている。
直線が非常に美しい橋だが片側が修理の枠組みで覆われている。しかし修理するのはこれからも使うのだ、と思うと何かうれしかった。
幅が単線用なので、車は信号機に従って、片側ずつしか走行できない。そんな不便でも、余分にかかる時間はたいしてない。
大型のトレーラーの重さにも耐える橋は、鉄道全盛期の頃のイギリスの技術力の高さを感じ、いつまでも使って欲しいと思った。
実はこの先にも廃線となった鉄道の橋があった。95年にそこを通ったときは、利用されておらず道路は湾に沿って大回りに走っていた。
前回99年に再び訪れたとき、そこには古い橋はなく、大きく頑丈なしかし無粋な道路橋があった。
95年はすでに夕暮れで写真を撮ることは出来なかったのが、残念である。
さらに行くと、古城が海に浮かんでいる島がある。先ほどの城と違って、こちらはまだ人が住んでいるのではないかと思われる城である。
このような城を見ると、海もスコットランドの道であることを実感する。
この場所では、国道が拡幅工事されていた。日本に比べ道路整備が進んでいるイギリスだが、それでも道路を造り続けている。
公共事業の見直しが叫ばれている日本だが、本当に国土のインフラは整っているのだろうか?
寄り道
このまま行くと、既に往復したことのある道を行くことになるので、途中で渡し船に乗って別ルートでマレイグの港を目指すことに。
マレイグからは日に4便ほどスカイ島に渡る船が出ているので、比較的自由な時間設定で動くことが出来る。
最終は18時頃なので、遅くともそれには乗れるだろうとこの時点では思っていた。
渡し船の先は島ではなく、地続きのメインランドであるが、仮に道路だけで向かおうとすると大変な距離を走らなければならなくなる。
渡し船は、5分ほどで渡りきってしまう。船はこの港に対応した構造になっていて、すぐに乗船下船が出来る。
渡った先の国道A861を北上すれば比較的すぐにメインのA830に向かえるが、まだ日も高いのでローカルな路で行くことに。
途中までは片側1車線ずつの道だったが、Strontianという集落から先はSingle Trafic Roadと呼ばれる1車線道路。
Passing Placeと呼ばれる場所以外ではすれ違えないので当然移動速度はダウン。のんびり移動することにした。
途中に自然公園のようなものがあり、車を停めて歩いてみることに。きれいな花が咲いているが、立ち枯れしている木も多い。酸性雨の
影響だったのだろうか?その後道幅は広くなり、このまま順調に行けば、午後3時、遅くとも4時半の船には乗れるはずだ。
しかし、そこに誘惑の文字が。ブリテン島メインランドの西の端まで10マイル。
どうして訪問しないの?とまで書いてある。これは行くしかないと思った。
しかし、ここは先ほどよりも曲がりくねった細い道。さらに移動速度は遅くなる。
しかしアップダウンも多く、海に沿って進む道は非常に景色がよい。
途中、高いところから海岸を望む場所があり、車を停める。老夫婦が海岸から登ってくるところだった。挨拶をする。
さらに道を進めるとKilchoanという集落へ。ここからは船でマル島へも渡ることが出来る。
このルートならば、オバンから島伝いに来ることも出来る。帰りにこのルートも検討したが、結局時間的余裕がなく諦めた。
ブリテン島の西端
(Ardnamurchan Point)
目指すArdnamurchan Pointは灯台がある場所だが、道を間違えてとある集落へ。その先で道は突然終わっていた。
慌てて引き返し、灯台へ。インフォメーションと喫茶店もあったが、まずは灯台へ向かった。
灯台のホーンを鳴らせるためのボイラー室も公開されていた。
ここがブリテン島の一番西の端だった。しかし、この近くは半島か島だろうがわからないような地形である。
周りには多くの島があるのでここが「端」という感覚はあまりなかった。
喫茶店でお茶とケーキでちょっと休憩。
後でわかったが、一応入場料を取る場所だったようだが、払わずに入ってしまった。
今更も言えないので、西の端と言うことがわかるティータオル等、おみやげ物を少し多めに買って西の端を後にした。
残念ながら一本道であるので、今来た道を戻ることに。反対側から見る景色も十分見応えがあり、良かったが、何しろ時間が掛かった。
A861国道との分岐点のSalenに到着した時点で、本日最終のスカイ島への船には間に合わないと思えた。
やがてA830に合流。この道は3年前に走った道だ。
ここも新しい道の建設が進んでいた。交通量は多いとも思えないが、この国の道路造りにかけるものは公共事業を超えた何かを感じる。
マレイグ(Mallaig)
マレイグには7時頃に着いた。ホテルは何件かあったが、高台にあった所を訪ねた。
感じのいいフロントは、昨晩のBBのようにこちらの名前も聞かずに部屋の鍵をくれた。
お腹が減ったのでそのままホテルのレストランで食べることにした。
せっかくの港町なので前菜にサーモンと蟹のマヨネーズ、メインにハドックを頼んだ。
どちらもめちゃくちゃうまいと言うわけではなかったが、素材の良さが伝わってくるおいしさだった。
田舎らしく、添えの野菜もたくさん出てきて、お腹は一杯になった。
散歩
まだ明るかったので、腹ごなしに港の方へ散歩をしてみた。
ホームが一つの駅は人影もなく、時刻表を見たが日に3本しか列車がなかった。しかし夏にはSLも運転されている。
駅の並びには銀行もあり、その向かいにはレストランがあった。安易にホテルのレストランで食べてしまったことを後悔。
なんとなく、こちらの方が美味しかったような気がする。
港にはスカイ行きと、さらに別の島行きのフェリーが停泊していた。その周りには丸い形がかわいらしい漁船があった。
ホテルに帰る途中にパブがあったので立ち寄った。仕事帰りの漁師らしき人たちが談笑していた。
ホテルの部屋は大きなバスタブがあったので、たっぷりお湯を入れて疲れを取って洗濯をした。
外はまだ明るかったが、疲れからか早めに眠りについた。
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